一行はようやく巨大鳥の巣へ到着し、殻を取ろうとすると卵がひび割れ始め、中から雛が現れる。さらに海賊丸出しの連中はその子供を殺し、焼き鳥にして食べてしまう。

皆が食事をしている間、パリサ姫はジーニーに彼の呼び出し方を聞き出すために自らランプの中へと入っていく。
ランプの先の部分から滑り台のように滑って中へ入り、その幻想的な雰囲気を楽しむお姫様。

「すてきね。もっと前に来たかったわ。」
緊張感まるでなし

「ランプの中は寂しい監獄です・・・」とジーニー。

陰気なジーニーと明るいお姫様は、呼び出し方を教えてもらうかわりにジーニーをランプの精から解放し、自由にする事を約束する。ジーニーは本名を呼ばれると人間に戻れるのであった。
そして彼が自由になるための呪文「小が大になるとき、火の岩の中へ高き所より落とせ」と「本名(バラーニ)」を教えてもらい、お姫様はランプの外へ戻る。

そこへ子供を殺された巨大鳥が襲撃。この巨大鳥との戦いで、シンドバッドは気絶し、お姫様はソクラに連れ去られてしまう。

やがて意識を取り戻したシンドバッドは、お姫様に聞いた呪文でジーニーを呼び出してお姫様の居場所を教えてもらい、ソクラのすみかである地下の城へ向かう。

ソクラの洞窟のシーンでは、巨大なネズミとコウモリの怪物が登場する予定だったが、結局どちらも撮影されなかった。チャールズ・シニアがネズミが人を襲うシーンはあまりにも残酷すぎると考えたからだ。確かにネズミが登場していたら、せっかくのファンタジーが台無しだ。コウモリの怪物はアレンジされ、後の『アルゴ探検隊の大冒険』でハーピーとして登場する。

城の入り口で待ち構えていたのは、番犬ならぬ番竜。鎖で繋がれ、口から火を吐くこの恐竜はどうやらソクラが飼っているらしい。この恐竜との対決はなし。恐竜の首に鎖が繋がれているので、それを機械仕掛けで引っ張れば、恐竜が引っ張られて通り道ができるという仕掛け。

というわけで、ランプがどうしても欲しいソクラの前に、シンドバッドがランプ片手に現れる。

ソクラを剣で脅し、「元に戻せ」』
簡単に言うことを聞き、姫を元に戻すソクラ。
「ランプを渡してもらおう」
「船に戻ってからだ」とシンドバッド。
船に帰ろうとする二人の前にソクラの魔術で操られた骸骨剣士が登場。

お姫様を元に戻して、ランプを受け取って一件落着・・・とはいかない。悪役は必ず余計な事をする。しかも、こんな芸当が出来るならどうして簡単にお姫様を元に戻したのだろうか。

しかし、そんな事はどうでもいい。ここで映画史に残る名シーン、シンドバッドと骸骨剣士の決闘が始まるのです。